COVID-19 の " 現実の姿 "

新型コロナ「人工呼吸器が足りない」「助けられない命に涙」医療崩壊に瀕するイタリアの医師の悲痛な叫び(木村正人) - 個人 - Yahoo!ニュース

ICUのベッド数は4000人分しかないのです。無駄な理由で緊急救命室に来ないで下さい

パニックを作ってはならないことは理解していますが、スポーツジムに行けない、サッカーの試合ができないと不平を言っている人にも医療現場で起きている現実を知ってもらいたいのです

状況は劇的という他ありません。他に言葉が思い浮かびません。文字通り戦争が勃発し、戦闘は昼夜を通して続いています。もう、この新型コロナウイルスを悪質なインフルエンザだというのは止めましょう

ボードにある患者は全てレッドになっています。全て両肺に間質性肺炎を起こしていると診断されています

高齢者に限らず、若い人も気管挿管され、ICUにやって来ます。さらに悪い人には体外式膜型人工肺(ECMO、人工肺とポンプを用いた体外循環回路による治療)が使われています

ソーシャルメディアでは新型コロナウイルスを恐れず、ルールを無視することを自慢している人がいます。彼らの日常的なライフスタイルは危機をもたらします。疫学的な大惨事が起こりつつあるのです

もはや外科医も、泌尿器科医も、整形外科医もありません。私たちは今や単なる医者に過ぎません。私たちを飲み込もうとしている津波に立ち向かう1つのチームの一部でしかないのです

入院患者は掛け算で増えています。1日に15~20人の患者が同じ理由で入院してくるのです。PCR検査の結果は全て陽性です。緊急救命室は崩壊しつつあります

スタッフは疲れ果てています。すでに疲れ果てているにもかかわらず、私がこれまで見たこともない疲労の色を皆、顔に浮かべています

もう余分のシフトや時間はありません。社会生活は中断されています。家族に感染することを恐れて家族と会うこともありません。プロトコルを守っているにもかかわらず、私たちの同僚の何人かは感染しています

劇場、博物館、ジムに行ってはならないのです。あなたが絶命させてしまう恐れのあるお年寄りを守るために少しだけ我慢して下さい

私はイタリア、イギリス、オーストラリアで働いてきました。これが第三世界で起きていることと勘違いしないで下さい

全ての日常的な医療活動を停止し、現在、外傷や脳卒中などの他の全ての急患を処理していません

65歳以上の患者、基礎疾患のある若者でさえ診察を受けていません。人工呼吸器を着けていないのではなく、診察すら受けてられていないのです

イタリアでは、医療リソースが、ずっと以前から削られていたという現状はあるものの、病院が圧倒的多数の患者によって埋め尽くされれば結局同じことで、どこの国であろうと起こりうることが、現実としてやっと明確に表に出てきた。武漢でも同じかこれ以上のことが起きていたことは分かっていたが、隠蔽によって、あまりにも輪郭を欠いていたことが分かる

全文を一読されることをおすすめする。それから、改めて、必要な行動を取ろう