【思ふことあり】スポーツジャーナリスト・増田明美 的外れな告げ口に対抗を(1/2ページ) - 産経ニュース
アイデアを出し合った内輪のやり取りを1年たった今、告げ口した人のなんと卑怯(ひきょう)なことか
オモテから見えないトコロでは何を口から発しても構わないという人のなんと卑怯なことか
「女性の容姿を侮辱」などと、事実を歪曲(わいきょく)させてセンセーショナルな見出しで伝えるメディアも情けない
当人が悪感情を抱いている報道を見ていないとか、前提すら調べられないとは情けない
集団でアイデアを出し合う方法としてブレーンストーミングやアイデアフラッシュなどいくつかの手法があるが、ポイントは自由闊達(かったつ)な意見を出し合うこと
自由闊達な意見とやらに誹謗中傷や差別が含まれる時点でおかしいと気付かないセンスのなさ・世間に対するアンテナの低さ・無知が取り沙汰されているのにこの言いよう。言い訳にすらなってない。ブレインストーミングとは罵詈雑言や揶揄を並べ立てるようなものではないことを理解するべき
今回の佐々木さんのアイデアは、チーム内で「没」にされたものだ
人が死んだり傷ついたりするようなものは、そもそもアイデアでも何でもない。ただの傲慢を元手にした冗談などと言っても、笑えるものにすらならない。カレーに何を入れたら美味いだろうと議論するときに、" 牛の糞 " などと述べているのと何らかわりない
過去の実績に至るプロセスを見ようともせず、密室での嘲笑から生まれたものを正当化しようとは、吐き気を催す悍ましさだ。厚顔にも程がある
人の悪口を第三者にコソコソ話すことは、最も嫌われる行為の一つだ
自分たちからの今回の侮蔑は、これに当たるものだろう。自己紹介である
過去の歴史から見て、告げ口によって事態が好転したことはないだろう
Internet を通じて低劣な品性が拡散されたことを告げ口の類いだと思っているのなら、愚かなことだ。昔は仲間内で陰湿に楽しんでいるつもりの醜悪な行為であれ発言であれ、今はそれが社会に害を与えるのなら、いずれ白日の下に引きずり出され、世界中が吟味する時代なのだ。人の先に立ち、導く立場のつもりでいるのだろうが、既に老醜に陥っている。元森が老害と呼ばれたように、これ以上恥の上塗りをしても、事態が好転することはない。昭和の時代に政治家の失言が出回り足下をすくわれ退場していったように、今は二枚舌すら見抜かれる。情報の量・速度が自分の若い頃と同じと思っているから、こういうことになるのだ。自覚が得られないのなら、もう、舞台から降りるべき