予告されていなかった場合

休校で看護師出勤できず外来休診|NHK 北海道のニュース

子どものいる看護師の一部が出勤できなくなるとして、28日から学校の再開まで予約や救急以外の外来の診療をとりやめることになりました

千葉市長「低学年、学校で預かる方向」 政府休校要請で [新型肺炎・コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

低学年と特別支援学級を中心に、保護者が対応できないケースについて学校で、感染防止に十分配慮した上で預かる方向で検討します

「補習・進級に懸念」政府内では反対も…急転直下の“休校要請”、安倍総理の決断の背景は(AbemaTIMES) - Yahoo!ニュース

なお、厚生労働省は保育園については一斉休園の要請をしないとしており、学童保育も開所してもらう方針だという

既に混乱してるけど、厚生労働省が、ただひたすら足を引っ張ってるだけってのが笑える。どう協力するべきかとか、なーんにも検討しないまま、とりあえず、現状維持。まあ、複数省庁にまたがるどころか関係各所が一致協力して準備していたとして、それでもトラブルが出そうな内容ではあるけど

いきなりはつらいなー

ただ、まあ、あれだ、子どもに感染させるな、という気持ちを汲んでる、あるいはそういう世間の流れをやっと読んでからの後手な要請ではあるけど、" 軽症者は家で寝てろ " という既にある方針とはガッチリ反目してて、そのあたりが泥縄だなって感じがする

まず、1人暮らしの人。息苦しさを感じたら、所定の手続きを経て速やかに病院へ。まあ、食料の確保とか日々の自分自身の世話とか、そういうのを考えるとつらいけど

で、家族がいる人。これは、恐らく、朝家を出て働き夜帰ってくる立場の人は、絶対家族にうつしたくない、という思いがあると思う。でも、いったん発症してしまえば、家族と自分を切り離すのは、まあ無理だろう。一部屋にこもるにせよ、住宅事情がそれを許すかと言えば厳しいだろうし、そもそも共用となる部分があって、完全な家庭内隔離は至難の業、ほとんど現実的ではない。とりあえず宿泊施設へ、とも考えるかも知れないけど、そんな費用はどこから出る訳でもなく、これも長い間は無理だ。どうする。どうしようもない。それでも政府は家にいろという

家で待つ立場の人も、看病はしてやりたい。でも、それもハイリスクだ。本人も自分に関わるなと言い出す始末。我慢だ。でも、何も出来ない状況はあまりにつらい

さらに今回のことで、子どもが一日中、家にいることになる。昼間は家にいて、夜は出て行けという訳にもいかない。共働きであれば感染リスクも単純に 2倍で済むはずがない。祖父母の同居があれば、より問題は難しくなる。より保護しなければいけない。しかし、打てる手がほとんどない

消毒しろ。近づくな。使うものは共有するな。閉鎖空間では会話で感染するかも知れない。口を開くな。咳をするな。この状況で長期間いろ。刑務所の独房の方がまだマシだ。それでも堪えよう。堪えなければ

そういう、" 家族は何とかしたい " という考えすら、政府は切って捨てていることになる

罹っても、何とかなる、とかなら、一家でドミノ倒し、バトンリレーで病気を分かち合っても、それはそれで構わない。非常事態だ。家族団結だ。大変だが、そういうこともある、と割り切れる

ただ、今回は未だに、病気が未知のまま。どのくらいで、どのように、何をすれば確実に回復するのかすら不透明。再発症・再感染の話まで飛び出す始末。確定した実態を網羅した情報源すらない。これで不安になるなという方がおかしい

医療が崩壊すれば地獄、それも分かっている。既に先例がある

そういう個々の感情から起こる個々の行動が起こす大きな動きを、現実の問題としないための準備をした上で、先手先手でコントロールする筈の政府が、それをやっていない。議員もそうだ。実効性のないことをやり、勝手に動き回り、情報を探す訳でもなく、それを政府に提供する訳でもなく、せいぜいが地元でトラブルがあれば、それを解決するフリだけし、根本の問題は政府に丸投げ。働き者の無能がニュースに流れ、偉ぶり賢いつもりの御大が頓珍漢なことをメディアやネットで述べ散らかしては批判を集め、議員全体の質はこんなものかと、最早嘲笑すら聞こえてこない惨憺たる有様だ

事後なら事後で、あらゆる方策を考え、論じ、スピーディに専門家の考察を吸収し、実現可能なものを選び取り、予告して、全閣僚・全議員・全国民一致でそれに従い動くなら、解決の道はありそうなものなのに、繰り返しやってもやらなくてもいいことをやり、やるべきことを後回しにし、方針は確定性の感じられない投げやりなものばかりでは、これに呼応しろという考えに無理がある。それでも気づいてやらなければ、本当の地獄が待っているというのに

それから、今回の事象を、未だに " 感染が拡大している、それぞれの地方の問題 " と考える人間の多いことに驚く。台風やら地震やらの自然災害の類いと、同一視しているのだ。中央政府でさえ、閣僚が感染の瀬戸際に立たされた状況になって、初めて尻に火が着いているのを、やっと認識したくらいだから、仕方ないと言えばそうなのだが、それにしてもアンテナが低過ぎる

人を、物資を、金を送った程度では、一切何も解決しないタイプの新しい問題なのだということを改めて認識し直して欲しい